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クライアントの仕事を理解するためにも不可欠 弁護士のAI活用は常識に

クライアントの仕事を理解するためにも不可欠 弁護士のAI活用は常識に

LegalOn Cloud 法律事務所

弁護士法人如水法律事務所

代表弁護士 橋本 道成 先生 弁護士 白田 晴夏 先生

POINT
  • 次世代のリーガルテックを活用するためにLegalOn Cloudを導入
  • 契約書業務はLegalOn Cloudで完結 導線もスムーズ
  • 法律事務所が企業法務の仕事を理解するためにも必須のツール

九州を地盤とし、IPO(株式公開)や労務問題などの企業法務を中心に質の高いリーガルサービスを提供する、弁護士法人如水法律事務所。同所の橋本先生と白田先生に、LegalOn Cloudの導入経緯や活用のポイントを聞きました。

税理士法人や社労士法人とワンストップで法律サービスを提供

 如水法律事務所の特徴や橋本先生、白田先生の得意分野について教えてください。

代表弁護士 橋本 道成 先生

橋本先生 当事務所は福岡市に拠点を置く弁護士法人です。グループ内にある税理士法人や社労士法人などと連携し、ワンストップで専門性の高いサービスを提供できる点が特徴です。私は2008年に福岡で弁護士として働き始め、証券会社や総合商社への出向を経て、2017年に如水法律事務所を立ち上げました。M&Aやベンチャー支援など、企業法務を中心に取り扱っています。

白田先生 私は福岡で生まれ育ち、地元の人たちや企業を支援したいという思いから如水法律事務所に入所しました。司法修習先の指導担当弁護士が橋本先生と同じだったというご縁もありました。現在は企業法務や労働事件を主に担当しています。

LegalOn Cloudを導入された理由や、導入以前の課題感について教えてください。

橋本先生 LegalOn Cloudを導入した理由は2つあります。1つは最先端のテクノロジーに触れるためです。AI領域において、いかに最新の情報をキャッチアップしていくかはこれからの課題になってくると感じています。これまでもLegalOn Technologies社の「LegalForce」を使っていたのですが、新たに発表された「LegalOn Cloud」は最先端の取り組みだと感じたので、新しいものを使おうと思いました。

もう1つの理由は、企業側の業務を理解するのに役立つと思ったからです。「LegalForce」はAIを活用した契約審査にフォーカスしていますが、「LegalOn Cloud」は法務業務全体のプラットフォームであると理解しています。我々は法律事務所ですから、企業の法務部のようにLegalOn Cloudのすべての機能を使いこなすわけではありませんが、それらの機能を扱うことでクライアントの法務部の方々がどのような環境で仕事をしているのかを深く理解できるのではないかと期待しました。

LegalOnひな形を根拠として使うことでクライアントにも納得感

実際にLegalOn Cloudを使うときの流れを簡単に教えてください。

橋本先生 クライアントから契約書のドラフトを受領したら、まずLegalOn Cloudにアップロードし「契約リスクチェック」にかけています。その後、アラートの内容を確認しながら契約書を読みこみます。慣れてくると、どのような点がチェックされるかを予想できるようになるんです。基本的にはAIに頼りつつ、一般的ではない項目が含まれていないかを注意深く確認しています

契約書をゼロから作らなければならないときには「LegalOnひな形」を活用しています。多種多様なひな形が搭載されていますが、ひな形がない類型の場合には、過去に扱った類似の契約書を検索し、比較機能で差分をチェックしています。抜けている条項がないか、クライアントが一方的に不利な内容が含まれていないかなどを確認しています。

白田先生 私も同じく、契約書を受領したら、必ずLegalOn Cloudにアップロードしています。LegalOn Cloudでは「スペース」と呼ばれる機能を使って、クライアント単位でフォルダを分けるように契約書を整理でき、非常に楽になりました。デスクトップでの管理だと、どうしてもフォルダの構造が乱れがちになりますし、データの保存先としてもクラウド上の方がセキュリティ面で安心感があります。

スペース機能イメージ
任意のスペースを作成し、アクセス権限も自由に設定可能

特に気に入っている機能があれば教えてください。

弁護士 白田 晴夏 先生

白田先生 LegalOnひな形をよく利用しています。クライアントからひな形の提供を求められたり、自社で作ったひな形をチェックしてほしいと依頼されたりする場面が多いためです。そうした際に、LegalOnひな形を提供したり、添付資料として送ったりしています。

橋本先生 インターネットで検索したひな形を使っているクライアントもいますが、どの立場で作られた契約書なのか不明確だったり、条項の抜け漏れ、反社会的勢力の排除の定義が古いままだったりと、そのままでは利用できないものも多いです。ただコメントを返すだけでなく、その根拠としてLegalOnひな形を添付することで、クライアントの納得感が高まります。

導線にストレスがなく、操作が分かりやすい

LegalOn Cloud導入によって感じている効果を教えてください。

白田先生 1つの画面で作業を完結できるため、効率よく仕事にあたれるようになりました。これまではブラウザとWordの2画面を行ったり来たりしていましたが、その手間が無くなりスムーズです。前述した「スペース」を使えばクライアントごとに契約書を分けて管理できるので便利ですし、「ダッシュボード」を見れば、その日にやらなければならないタスクが一覧になっているので、仕事に取り組みやすいです。

ダッシュボード機能イメージ
ダッシュボードを起点として自身のタスクに取り掛かることが可能

橋本先生 導線にストレスがなく、操作が分かりやすいです。ブラウザ上で契約書をチェックしながら、同時に「表記ゆれチェッカー」や「関連情報」が確認できて助かっています。これまではWordを使って契約書のチェックをしていたので、仕事のやり方を変えることには抵抗もあったのですが、すぐに慣れることができました。

弁護士の仕事でもAIの活用は常識に

LegalOn Cloudをどのような企業、または法律事務所に勧めたいですか。

橋本先生 企業法務を行う法律事務所は導入すべきでしょう。弁護士の仕事においても、AIの活用は常識になりつつあると感じます。今の時代の流れを踏まえて使っておかないと、時代に取り残されてしまいます。ツールの活用には、単に時間を節約や付加価値の高い仕事に注力するためだけでなく、企業の法務部門がどのような流れで仕事を行っているかを把握する意味があります。

白田先生 新人スタッフを抱える法律事務所におすすめです。レビュー結果とともに表示される関連情報が勉強になるので、教育ツールとしても有用だと思います。また契約書のバージョンやレビュー履歴もブラウザ上で一目で把握できるので、複数人で契約書をレビューする法律事務所にもぴったりだと思います。

(取材日:2024年6月)※掲載内容は取材当時のものです。

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