レビュー時間が5時間から10分に「DX弁護士®」として積極的にAIを活用

LegalOn Cloudは「弁護士の仕事の進め方に近づいた」

神戸マリン綜合法律事務所の特徴や西口先生の得意分野について教えてください。

神戸マリン綜合法律事務所は、お客様に近い郊外型の法律事務所です。契約書チェックなどの企業法務案件を主に取り扱っておりますが、顧問業務から派生して民事系の案件に対応することもあります。顧問先として介護事業所や歯科医院、寺院を多く抱えている点や、私以外に女性弁護士が２名在籍しており、女性のクライアントにとっても利用しやすい雰囲気であるという点が、当事務所の特徴です。

LegalOn Cloudを導入した理由を教えてください。

ずっとLegalForceを利用していたのですが、LegalOn Cloudのデモを初めて見たときに、私たち弁護士にとって本来の仕事の進め方により近くなったと感じたためです。導入することでさらに仕事の効率を上げられると確信しました。

特に、契約書の「バージョン管理」と「比較」の導線が感覚的になり、過去に自分がレビューした契約書を再確認しやすくなりました。クライアントとのやり取りがより円滑になると感じ、導入を決めました。

レビューも修正もブラウザ上で完結

実際にLegalOn Cloudを使うときの流れを簡単に教えてください。

レビューを依頼された契約書はすべてLegalOn Cloudにアップロードし、「契約リスクチェック」にかけています。その結果を参考にしながら契約書の内容を修正し、クライアントにメールでお返ししています。レビューも修正もブラウザ上で完結するので、Wordで編集していたころよりシームレスに業務を行えています。

統合編集画面イメージ
契約書の編集作業、契約リスクチェック結果の確認、契約書内容の比較や契約書ファイルの保存とダウンロードができる

条文検索で過去の契約書をナレッジとして活用

特に気に入っている機能があれば教えてください。

「条文検索」が使いやすいです。キーワードを検索するだけで、「LegalOnひな形」や過去にレビューした契約書の中から関連する文言を探し出せます。条文検索のおかげで、過去の契約書をナレッジとして活用しやすくなりました。レビュー中に不足している条項を検索し、他の契約書の文言から使えそうな部分を抜粋して契約書を編集したり、条文を組み合わせてゼロから契約書を作ったりしています。最初から自分の頭で考えることと比べると、圧倒的に楽になりました。

条文検索結果イメージ
アップロード済みの契約書や自社ひな形、LegalOnひな形から条文をキーワード検索できる

今まではWordを含む複数のウィンドウを行き来しながらレビューをしていました。LegalOn Cloudを導入してからは、ブラウザ上ですべての作業が完結するのでとても使いやすくなりました。AIが自然に業務に溶け込み、理想的な仕事の進め方に近づいたと感じています。

LegalOn Cloudの導入によって感じている効果を教えてください。

契約書を作成したりレビューしたりする前の、知識を確認する下準備の時間が短縮されました。LegalOn Cloudならレビュー結果に法的根拠も表示されるため、まともにやったら5時間かかっていた作業が10分になった感覚です。

弁護士も企業も、AIの活用が当たり前の時代に

今後、LegalOn Cloudをどのように活用していきたいですか。

すでに取引のあるクライアントに対して、精度の高いレビューを迅速に届け、満足度をさらに向上させたいです。そしてLegalOn Cloudで業務効率化したことによって生まれた時間を、新規開拓などのマーケティング活動に充てたいと考えています。

私は「DX弁護士®」を商標登録し、セミナー等でもAIの活用を積極的にアピールしています。最近はChatGPTなどAIの普及が進んだ影響もあり「AIを活用している弁護士と契約したい」という問い合わせを受ける機会も増えました。AIの活用を世の中に発信することで、クライアントには「時代の流れに乗っている弁護士」だという安心感を与えられます。

これからは弁護士も企業もAIを活用するのが当たり前になると考えているので、「DX弁護士®」としてAIの活用をアピールし、人となりが伝わるセミナーなどの「顔が見える情報発信」を今後も強化したいです。

IT業界や人事部門にもおすすめ「百聞は一見にしかず」

LegalOn Cloudをどのような業界、業種の方に勧めたいですか。

IT業界の企業におすすめしたいです。私のクライアントにもIT業界の企業は多いのですが、IT業界では内容が高度な契約書が大量に発生する上に、レビューの速さも求められます。IT業界でよく使うM&Aや知的財産権に関する契約書は、インターネットや市販の書籍を探しても、適切なひな形が見つからないケースが多いです。LegalOn Cloudを導入すれば、弁護士が監修している最新の法改正が反映されたひな形をすぐに入手できるので、一から契約書を作る手間を省けます。契約書のチェックまで手が回らない業務状況をLegalOn Cloudが改善できると思います。

また、企業の総務部門や人事部門、社会保険労務士の方にもおすすめです。LegalOn Cloudは、就業規則などの労務管理に関する情報とひな形も充実しています。社内やクライアントの人事に関する規程類を整理する上でも役に立つと思います。

これまでAIを使ったことがない業界や業種の方でも「百聞は一見にしかず」です。まずは LegalOn Cloudを一度触ってみて、快適な使い心地を体感してほしいです。

（取材日：2024年6月）※掲載内容は取材当時のものです。