1件の契約審査にかかる工数を6割削減!人材業界大手「パーソルキャリア」がLegalForceに決めた理由
パーソルキャリア株式会社
コーポレート本部ビジネスプロセス部契約グループ マネージャー 近本 英人様 コーポレート本部ビジネスプロセス部契約グループ 森木 祥子様 コーポレート本部ビジネスプロセス部契約グループ 澤田 美佳様
- 自動レビュー機能の精度の高さや、今後の開発意欲に魅力を感じ、導入を決定。
- 1件の契約審査にかかる工数・時間を6割削減。
- 法務部内の“教育ツール”としてもLegalForceを活用し、部門全体のレベルの底上げも実現。
パーソルキャリア株式会社は、転職サービス「doda」やハイクラス人材のキャリア戦略プラットフォーム「iX」をはじめとした人材紹介、求人広告、新卒採用支援等のサービスを提供している会社です。
ー人々に「はたらく」を自分のものにする力を-をミッションに掲げる同社では、アフターコロナに向けた求人求職市場の再活性化に伴い、主力ビジネスにおける契約書締結の機会増加に対応する為の業務改革として「契約審査業務の効率化」と「ガバナンス強化」を図る目的から、LegalForceを導入しました。同社のコーポレート本部ビジネスプロセス部契約グループに所属している近本様・森木様・澤田様に、LegalForceの活用方法を聞きました。
法務部の組織体制や業務内容について教えてください。
近本様 当社の法務部門は、コーポレート本部という部署の中で、「法務グループ」と「契約グループ」に機能分化しており、我々3人は「契約グループ」に所属しています。法務部門全体で15名ほどのメンバーが在籍しており、その中で契約グループは、サポート会社のスタッフも含めて、10名ほどのチームです。
主な業務内容として、契約グループは、契約審査・法務相談・ウェブサービスの規約チェックなどをメインに担当。一方、法務グループは、新規商品・新規サービスの法的リスクの確認・審査などを担当しています。
パーソルキャリア株式会社 コーポレート本部ビジネスプロセス部契約グループ マネージャー 近本 英人様
自動レビュー機能の精度の高さと開発意欲に魅力を感じ、導入を決定。
LegalForceを導入された理由や、導入以前の課題感について教えてください。
近本様 当社では、アフターコロナに向けた需要拡大に備えることと同時に、リモートワーク等において変化する就業環境にも適応する業務改革としての「契約審査業務の効率化」「ガバナンス強化」が課題でした。
特に、ガバナンス強化については「業界の先駆けとなって」様々な施策を進めていきたいという思いは強くありましたね。人材業界は個人情報保護法への対応など、さまざまな法的責任に応えていく必要があります。
当社がこのことに積極的に対応する姿勢を示すことで「業界全体のガバナンス強化」を牽引していきたい思いも含め、LegalForceの導入を検討するに至りました。
そうしたなかで、LegalForceに決定した理由はいくつかあります。まず、LegalForceの「自動レビュー機能」が教育面で活用できると思ったためです。コロナ禍でリモートワークになり、契約グループ内で教育をどう行うかが課題でした。この点、LegalForceは自動レビュー機能の精度が高く、いままでコミュニケーションで補完していた教育面をツールで補うことができると感じました。
自動レビュー機能イメージ
それに加え、UI(User Interface)やUX(User eXperience)が優れており、直感的に操作できるようなわかりやすさがあったので、リモートワーク中でもコミュニケーションコストをかげず活用できそうというのも決め手になりました。
また、LegalForceの営業を受けた際に、LegalForceの今後の開発意欲を強く感じたことも理由のひとつです。今が完成形ではなく、今後もどんどんアップデートが行われ進化していくとのことで、そこに関しては先行投資の意味もありますね。当社が先駆けて利用することで、更に業界に特化した機能拡充に繋がれば幸いです。
あらゆる機能を、契約審査と教育・育成でフル活用。
実際にLegalForceを使うときの流れを簡単に教えてください。
森木様 担当営業から契約審査依頼をうけたときのファーストチェックで使っています。
自社ひな形での契約の場合は、「比較機能」を使ってどこが変わったのかを確認しています。一方、他社ひな形の場合は、自動レビュー機能を使って、まずは契約書の論点を洗い出します。この時、「LegalForceが洗い出したリスクが当社にとってもリスクとなるのか」について担当者が検討し、契約審査を進めています。
澤田様 私はウェブサービス規約のチェックに使っています。ウェブサービス規約は何十ページもあって確認が大変なので、LegalForceを使うことで重要な箇所にあたりをつけて確認できるのがとても便利です。また、契約書内での条ずれを発見できる「条ずれチェッカー」や、下請法違反がないかを確認できる「下請法チェッカー」もよく利用し、修正漏れがないようにしています。
条ずれチェッカー機能イメージ
リモートワークが中心とのことですが、LegalForceを導入してよかったと思うことはありますか。
パーソルキャリア株式会社 コーポレート本部ビジネスプロセス部契約グループ 森木 祥子様
森木様 契約グループ内の教育・育成にとても役立っています。LegalForceのレビューを起点に審査をしてもらうことで、LegalForceのアラートの中でも何を採用していて、どうしてこの見解になったのかが伝わりやすく、具体的な指摘がしやすくなりました。リモートワークになってからは具体的な指摘がしづらかったのですが、同じ契約書とアラートを見ながら教育できるのはとてもありがたいです。もちろん、管理者側としてのダブルチェックも楽になりましたね。
1件の契約審査にかかる工数を6割削減。法務レベルの底上げにも。
LegalForce導入によって感じている効果を教えてください。
森木様 「契約審査にかかる工数・時間の削減」の効果が大きいです。契約審査1件あたり平均6割ほどの時間を削減できていると感じています。契約件数が増えている当社において、審査できる契約書の数が増えたことがとてもありがたい効果です。
また、LegalForceを起点にすることで全員が同じ法的見解を持てるようになり、審査基準の平準化につながっています。審査の精度が高まり、部としてのレベルが底上げされたと感じています。
パーソルキャリア株式会社 コーポレート本部ビジネスプロセス部契約グループ 澤田 美佳様
澤田様 私が一番効果を感じたのは、「ウェブサービスの規約チェックの効率化」です。LegalForce導入前は、すべて紙で印刷して、蛍光ペンで一文ずつ確認していくという流れで行っていたため、1件の規約を確認するのに数日かかっていました。この点、LegalForceを使うと、修正すべき箇所に対してアラートがでてマーカーもつくので、どこを確認すればいいかが一目瞭然で、ものすごく楽になりましたし、心理的な負担も減りましたね。
人材業界のパイオニアとして、ガバナンス強化を推進したい。
LegalForceをどのような企業、法務部に勧めたいですか?
近本様 大変、おこがましいですが、同業界の企業法務様におすすめしたいですね。人材業界が取り扱う商材、サービスは、その特性からも、高い社会責任が伴うと思っており、業界としてのレピュテーションリスクも非常に大きいものとの認識です。
契約審査に限らずですが、昨今、ガバナンスへの取り組みは、業界団体としても活発化しています。これを競合ツールとして捉えず、Legalforceの活用によって、効果を創出し続けることで、業界内でのガバナンス強化に貢献できればいいなと思っています。
森木様 法務歴の浅い人が法務担当となっている企業や、これから組織を醸成したい企業にもおすすめしたいです。法務経験が浅いと、本当に契約審査ができているか不安になることも多いと思いますが、LegalForceを使うことで安心感が生まれると思います。法務見解の指針も提示してくれるので、とても頼りになるのではないでしょうか。
(取材日:2021年10月)※掲載内容は取材当時のものです。