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効率化した時間で重要案件に注力できる 案件の蓄積でナレッジ活用も実現

効率化した時間で重要案件に注力できる 案件の蓄積でナレッジ活用も実現

LegalForce 金融・保険

住信SBIネット銀行株式会社

総務部 担当部長 兼 法務グループ長 山野 久嗣 様 総務部 法務グループ 調査役 板倉 弘幸 様 総務部 法務グループ 部長代理 寺谷 美紀 様 常務執行役員 成田 淳一 様 執行役員 総務部長 内河 直也 様

POINT
  • 審査件数が増えるなか、スピードと品質を両立するために導入
  • 比較やバージョン管理で確認すべきポイントがすぐに見つけられるように
  • 社員の教育やナレッジマネジメントにも活用したい


先進的なサービスを生み出し続ける、住信SBIネット銀行株式会社。同社法務グループの皆さまにLegalForceの導入経緯や活用のポイントを聞きました。

グループ全体の法務を担当 審査件数は月150件に上ることも

貴社の事業内容について教えてください。

総務部 法務グループ 調査役 板倉 弘幸 様

板倉様 当社はインターネット専業の銀行です。「どこよりも使いやすく、魅力ある商品・サービスを24時間・365日提供するインターネットフルバンキングの実現」「最先端のテクノロジーを駆使した金融取引システムを安定的に提供すること」をコンセプトに、お客さまにとって便利なサービスを提供しています。また最近では、顧客基盤を有する企業に対し当社の金融インフラを提供する「NEOBANK®」サービスを中心としたBaaS(Banking as a Service)事業を通じて、新たな顧客体験の提供にも注力しています。

法務部門の組織体制や業務内容について教えてください。

板倉様 当社では総務部の法務グループが、子会社も含めた法務業務全般を担当しています。契約審査の件数は月120~150件ほどで、秘密保持契約書(NDA)や業務委託契約書などの典型的な契約から新規事業に関する契約等の非典型的な契約まで、様々な契約類型を扱っています。私は2020年11月に当社に入社し、新卒からずっと法務業務を担当しています。

山野様 私は出資元のSBIホールディングスから2012年に当社に出向し、2022年に転籍しました。出向して以来、法務業務に従事しています。

寺谷様 私は2人とは違って、もともとは住宅ローン商品の事務企画など事業側の部門を経験しました。企業法務に高い関心があったことから、法務グループに異動願いを出し、今では法務グループの一員として働いています。

件数が増えても質やスピードは落とせない

LegalForceを導入された理由や、導入以前の課題感について教えてください。

板倉様 BaaSなど新規事業の拡大を受けて、ここ数年は契約審査の数が増えています。しかし、数が増えたからといってレビューの品質やスピードを損なうわけにはいかず、いかに量と質を両立できるかが課題でした。導入を検討した2019年ごろはAIを活用した業務効率化が世間で注目されていたこともあり、色々とツールを調べてLegalForceを見つけました。創業者の角田先生が大手の森・濱田松本法律事務所出身ということで、信頼できそうだと感じたことを覚えています。

比較機能で差分だけを確認 効率良く契約審査を行う

実際にLegalForceを使うときの流れを簡単に教えてください。

板倉様 事業部門から審査依頼を受けたら、最初の担当者が一次レビューを行います。その後、別の担当者による二次レビューを経て内容を確定します。契約審査をする際には、LegalForceの「比較」の機能を使い、過去の類似案件や自社のひな形との差分を比べることが多いです。特にシステムのライセンスや保守に関する契約書は、同じ相手方と似た内容の契約を締結することが多いため、比較機能で差分を洗い出すことで時間短縮を図っています。

比較機能イメージ 差分がハイライトで表示される

特に気に入っている機能があれば教えてください。

総務部 法務グループ 部長代理 寺谷 美紀 様

寺谷様 私は「バージョン管理」をよく使っています。取引先とのやり取りを重ねると、修正履歴が増えて直近の修正箇所がわかりづらくなり、すでに決着している内容をまた見てしまうなど、時間的にもロスが生じていました。LegalForceの導入以前はWordの標準機能に搭載されている履歴管理を使っていましたが、履歴の色分けを手動で行うなどアナログな運用を非効率に感じていました。バージョン管理を使うようになってからは、直前のバージョンとの比較がボタン一つでできるので、修正箇所をスムーズに把握できるようになっています。

バージョン管理イメージ 契約書の修正履歴を紐づけて管理できる

板倉様 契約審査の案件をLegalForce上で管理できる「案件管理」が気に入っています。いままでは事業部門とのやり取りが長く続くと、どちらがボールを持っているかが分かりづらくなることがありました。案件管理を使い始めてからは、やりとりの履歴やステータスが管理できるようになったため、各自のタスク状況や案件の進捗を可視化できています

山野様 私はマネージャーの立場でもあるので、案件管理画面から法務でボールを持っているものがないか管理できるようになり助かっています。また、比較機能は契約審査だけでなく社内規程の改定時にも活用しています。規程の変更点をまとめた新旧対照表を作る必要があるのですが、比較機能を使えば差分をExcelの表でダウンロードすることができるので、社内告知の際にとても役立っています。

案件管理イメージ 専用アドレス宛にメールすると案件がLegalForceに自動的にアップロードされる

効率化した時間で複雑な案件に注力できるように

LegalForce導入によって感じている効果を教えてください。

板倉様 一般的な契約書であれば、「自動レビュー」や比較を使って効率よく審査できるようになりました。そこで浮いた時間で、複雑な契約書の審査に時間を割けるようになりなっています。定型的な契約書はAIを使って、複雑に背景を考える契約書は人間が時間をかけるという棲み分けが進み、仕事の量と質を高められた実感があります。比較やひな形を使うことで、当社の契約審査で重視している「過去の案件との整合性」も確認しやすくなり、満足しています。

今後、LegalForceをどのように活用していきたいですか。

板倉様 社員教育に活用したいです。たとえば法務未経験のメンバーが配属された際には、LegalForceのレビュー結果が、契約審査の勘所を学ぶツールとして使えるのではないかと考えています。たとえ法学部出身者だとしても、大学で学ぶことと企業法務の実務は別世界です。従来のようなOJTに加えてLegalForceを使った自己学習を行えば、より効率よくスキルアップを実現できるのではないでしょうか。

寺谷様 今は業務の中で意識的にLegalForceを使っていますが、今後はもっと業務に溶け込むような形で使っていきたいです。追加機能も次々にリリースされているので、それらを使いこなし、LegalForceだけで業務が完結するような再現性のある業務フローを作っていきたいですね。

山野様 ナレッジマネジメントに活用したいです。過去の案件を参照したい場合、これまでは担当者の記憶に頼っており、過去の電子メールを探すなどの手間がかかっていました。しかし顧問弁護士に相談したような重要案件ならともかく、それ以外のものはなかなかすぐに思い出すことができません。LegalForceに検討の経緯や留意点を蓄積することで、担当者が変わっても自力で欲しい情報にすぐたどり着ける状態をつくっていきたいです。

新人メンバーにも過去のナレッジを活用してほしい

LegalForceをどのような企業、法務部にすすめたいですか。

総務部 担当部長 兼 法務グループ長 山野 久嗣 様

山野様 ナレッジマネジメントの観点で、メンバーの増員や入れ替わりが多い企業に勧めたいです。LegalForceに蓄積した過去のナレッジを共有することで、新しく入ったメンバーもすぐに業務になじめると思います。過去の案件には先人の知見が詰まっているので、ぜひそれを活用してほしいです。

板倉様 仕事にスピード感が求められる会社にもおすすめです。1日や2日で審査結果を出してほしいと言われると、どうしても人力だけでは繁忙期に処理しきれなくなります。契約審査のスピードと品質を担保するためにLegalForceは必要不可欠だと感じます。定型的な業務をLegalForceで省力化すれば、事業拡大の支援など、新しい仕事に取り組む余力が生まれるのではないでしょうか。

(取材日:2023年1月)※掲載内容は取材当時のものです。

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