
定型契約書のレビューを30%以上加速 法律事務所での活用法
法律事務所ZeLo
弁護士 北田晃一 先生

- 自動レビューにより、レビュー工数の圧縮と、高精度の実現を両立
- 「社内ライブラリ」機能をフル活用し、条文検索によりリサーチに要する時間を半減
- 弁護士間でのナレッジの共有により、レビューの精度も向上
法律事務所ZeLoについて教えてください。
法律事務所ZeLoは所属弁護士14名(外国法弁護士含む。)で、ベンチャー法務や、M&A、AI、IoTなどの先端領域に強みを有する法律事務所です。インドネシア、カリフォルニア、ニューヨークなどの外国法弁護士を擁し、グローバルなオペレーションを得意とし、成長期のスタートアップ企業から、グローバル企業まで幅広く支援しています。
LegalForceをどうお使いになっていますか?
レビューの最初と最後に必ずかけています。月に60件から70件の契約書を見ているのですが、疲れている時などもミスが許されない仕事なので、見落としがないかを確認するところで助かっています。最近は表記揺れなどの形式面をチェックする機能も出てきたので、そちらもクライアントに出す前にかけるようにしています。あとは、ひな形を探すのにライブラリを見たり、かなり手を入れなければいけない起案の場合は、条文検索をして、適切な条文例を過去の案件から探したりしています。
LegalForceの気に入っている部分を教えてください。
個人的には、特に「条文検索」機能が役立っています。元々、法律事務所では契約書管理があまり徹底されておらず、過去の起案を参照する際も、自分のフォルダで「瑕疵担保」などと、当たりそうなキーワードを入れて、ファイルを一個ずつ開いて、というスタイルでした。LegalForceでは条文だけが出てくるので非常に助かります。しかも、事務所全体でデータベースを共有しているので、他の人は今僕が思っているものより、もっとよいレビューをしているのではないか、という不安を解消してくれます。条項を探すという部分でのリサーチ時間は半分以下に確実になっていて、以前であれば諦めていたことができています。最近、この機能が英文でも使えるようになったのですが、特に英文契約書は、「自然な表現」が弁護士でも必ずしもわかっていないことが多く、重宝しています。英文契約専門の解説書も多いのですが、結局「生の契約書」に当たらないと、それで本当にいいのか、は決め切ることができないので。
どんな人にLegalForceを勧めたいですか?
法律事務所で言えば、いわゆるジェネラルコーポレート業務を手掛けていて、契約書を多数レビューする事務所には便利だと思います。弊所は「CLO業務」と呼んでいるのですが、インハウスや法務部で言うと、スタートアップの一人法務の方なども似たような状況なので、当てはまりがよいと思います。特に成長期で、業容の拡大に人や仕組みの整備が追いつかないフェーズでは、できるだけ定型業務を効率化していくことが、大事になってくるのではないでしょうか。
(取材日:2019年5月)※掲載内容は取材当時のものです。