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契約審査の受付を効率化するには?よくある課題と解決策を解説

契約審査の受付を効率化するには?よくある課題と解決策を解説
この記事を読んでわかること
    • 契約審査の受付の効率化のポイント
    • 契約審査の受付を効率化する際の注意点
    • AIを利用した受付体制構築方法

【法務DX対応!】契約審査受付のポイント

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契約審査の「受付」に問題があると案件の管理が複雑になり、案件の対応漏れが発生したり、属人化が発生したりと、契約審査の質の低下につながります。契約審査依頼を適切に受け付けることは、効率的な対応につながります。

この記事では、契約審査の受付業務を効率化する方法を解説します。契約審査の受付でよくある問題やその解決策についてもまとめています。

法務案件の受付を効率化するなら「LegalOn Cloud」

LegalOn Cloudは、AIテクノロジーを駆使し、法務業務を広範囲かつ総合的に支援する次世代のリーガルテックプラットフォームです。あらゆる法務業務をAIがカバーできるほか、サービスを選んで導入できるため、初めてリーガルテックの導入を検討する方にもおすすめです。

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契約審査の受付とは

契約審査の受付とは、契約書の審査を担当する法務部門が、審査する契約書とその関連情報を事業部などから受け取り、依頼を引き受けることです。

電話やメール、チャットツールなど、依頼の受付にはさまざまな方法があります。契約審査をスムーズに進めるために、どのような受付方法にするかをあらかじめ検討しておくことも重要です。

契約審査の受付から完了までの例

契約審査の受付から、依頼者への返答(対応完了)までの手順の例を紹介します。 

案件の受付

  • 依頼者がフォーム・メール・ツールなどを通じて案件を依頼
  • 依頼者が必要情報を送信(案件の内容・締切・関連書類など)
  • 法務担当者が案件審査に必要な情報を聞き取り

案件の分類・優先度判断

  • 種類別に分類(契約審査 / 法的相談 / コンプライアンス / 訴訟対応)
  • 緊急度を設定(通常 / 優先 / 緊急)

担当者の割り当て

  • リスクの大きい案件や難易度の高い案件は法務責任者が対応
  • 標準案件は法務スタッフが対応。場合によっては複数で担当する案件も

対応・処理

  • 契約書レビュー(修正・コメントを付与)
  • 法的アドバイスの提供
  • リスク分析・コンプライアンスチェック
  • 依頼者らを通じて相手方と交渉

結果の通知

  • 依頼者に処理結果を報告
  • 必要に応じて追加対応を依頼

案件の記録・蓄積

  • 対応履歴をデータベース化
  • ナレッジを共有し、今後の業務に活用
  • 定期的な内容の確認と見直し

契約審査の受付でよくある課題

契約審査の受付方法について検討するにあたり、まずは自社の現状の受付フローに課題がないかを確認しておくことが重要です。契約審査の受付フローでよくある問題点について、以下で解説します。

受付方法のルール化ができていない

受付方法のルール化ができていない場合、担当者ごとに異なる方法で契約審査を依頼してくるという問題が起きます。ある人はメール、ある人はチャットツールなど、受付方法がバラバラで統一されていないと、案件の管理が複雑になってしまうでしょう。

受付方法と進行状況の管理方法が別々

契約審査の受付に使用するツールと、案件の管理ツールが別になっているという問題もあります。

この場合、例えば受付に使用しているチャットツール上で受付した内容を、案件一覧・進行表のスプレッドシートなどの管理ツールに転記する操作が必要です。手入力をする時間と手間がかかるだけでなく、記載忘れや転記間違いなどのミスが発生する可能性もあります。

契約審査の受付から、進行管理まで一つのシステムで完結させることができれば、この問題を解決できます。

情報の共有がしにくい

契約審査の受付方法によっては、必要な情報共有の妨げになっている場合があります。

例えば、メールなどの担当者同士のみでやり取りがなされるツールを使って受付している場合です。この場合、当者同士だけで情報がやり取りされ、部門全体に共有されにくくなります。どの案件がいつ受け付けられて誰が担当しているのか、といった全体を見通した管理がしにくくなり、案件ごとの進捗状況についても把握しにくくなる点もデメリットです。

解決策として、例えばグループチャットなど「メンバー全体が確認できる場所」で連絡していれば、他の担当者も連絡内容を見ることができるため、情報の共有がしやすくなるでしょう。

ただしチャットに参加する人数が多くなってやり取りされる案件数が増え、情報が流れてしまうと後から探すのが難しくなるなどの問題も起こります。

この問題の解決策として、法務部門と事業部門の間に窓口を設置するという方法があります。

審査に必要な情報が足りない

「審査をする上で必要な情報が足りない」という状況も、契約審査の受付で起こりがちな問題です。

契約審査を依頼する際は、契約書本体のファイルを送信するだけでなく、「取引(ビジネス)に関する必要情報」や「審査をする上で必要な情報」など、審査のポイントとなる情報を事業部門から法務部に伝えなければ審査は適切に行えません。

受付フォームで、契約審査を依頼する際に共有するべき項目を一覧化するなど、情報の欠落を防止する対策を講じる必要があります。

一例として、契約審査の依頼時に共有するべき項目としては取引先情報、契約類型、取引内容などがあります。

契約審査受付を効率化する方法

冒頭で述べた通り、契約審査の「受付」を効率化することは、契約審査業務の品質にも影響する重要なポイントです。契約審査の受付方法を効率化し、情報共有を適切に行うためにできる3つの対策を次に解説します。

審査の受付方法を統一する

チャットツールで法務相談専用のチャンネルを作るなど、審査の受付方法をできるだけ統一することが一つの対策です。

エクセルで入力フォームを作成し、契約審査を依頼する際に共有するべき情報を一覧化すれば、受付の際に必要な情報が抜けることを防止できます。

業務の進行を管理する「ワークフローシステム」や、法務業務をサポートする「リーガルテックサービス」の活用も効果的です。

なかでも契約審査のサポート機能のあるリーガルテックサービスには、契約書の受付業務を効率化できる機能があります。受付方法の統一だけでなく、情報共有や進捗管理など、受付業務でありがちな、さまざまな課題の解決が可能です。

契約審査依頼を集約する窓口を設ける

契約審査の依頼・受付の業務を管理する「窓口」を設けることも有効です。「一次受付はこの法務の担当者が行う」など役割を決めることもあります。

契約審査の依頼をする際に、事業部門から法務部門の審査担当者に直接連絡するのではなく、窓口を通して契約案件のやり取りをするという方法です。案件管理のための窓口

窓口で台帳を使って案件を一覧化することで、契約審査の進捗確認がしやすくなります。窓口担当者は案件全体の進捗管理に集中できるので、うっかり案件を放置してしまう「対応漏れ」の防止にもなるでしょう。

前述のワークフローシステムや、リーガルテックサービスで一覧化すると、さらに効率的に管理しやすくなります。例えば「担当者の割り振り」の機能があるシステムを使用すれば、担当者ごとの案件数を確認しやすくなり、特定の担当者に案件が偏るなどの問題を防ぐことが可能です。

受付と管理を一元化できるシステムを利用する

「契約審査の受付ができる機能」と「進行管理の機能」の両方を備えたシステムを使うことも、効率化の重要ポイントです。

システム上で契約審査の受付をして、進捗ステータスの管理ができるシステムを利用すれば、受付した契約書の情報をエクセル一覧に手入力するなどの作業が不要になり、手間の削減とエクセルからツールへ転記する際の転記ミスの防止になります。

会社規模や取引件数に合った方法を選ぶ

契約審査受付について検討する際は、「会社規模」や「取引件数」に合わせた方法を選ぶことが重要です。

適切な契約審査の受付フローは、会社の規模や、相談件数、法務部門の人数などによって異なります。

例えば月あたり20〜30件ほどならチャットツールだけでも対応できるかもしれません。しかし、毎月の件数が50以上など、多くの案件をこなす必要がある場合、チャットツールだけでは管理の限界を感じる可能性が高くなります。

案件数が多い場合や、案件数に比べて法務部の人数が少ない場合などは、ワークフローシステムやリーガルテックなどを導入して効率化する必要性が高いといえます。

契約審査の受付体制構築の注意点

契約審査の受付体制構築の際に、どのようなことに注意する必要があるのか解説します。

一元管理体制の構築

最大のハードルは、案件に関連する情報の一元管理です。

依頼部門からの依頼は、メール、チャット、口頭、会議、電話とさまざまな経路から持ち込まれることがほとんどです。これを一つに集約しなければなりません。

法務への依頼経路をメールのみにする」など連絡チャネルを限定することが課題解決として考えられますが、依頼部門にとっては使い勝手が悪くなり、結果的に法務に相談が来なくなる、という結果を招くおそれがあります。

そのため、最適な契約審査体制の構築を実現するためには、できるだけ依頼部門の体験を損なうことなく情報をシステムなどへ集約する方法を検討する必要があります。

法務担当者の負担

依頼を受け付ける際の情報を一元管理し、各情報の検索性を高めることをすべて人手で行おうとすると、担当者にとっては大きな負担になり得ます。オペレーションを変更するには、依頼部門との調整も欠かせません。

上記で言及した業務量が増加するなか、体制整備のための業務が加わり、かえって既存業務を圧迫するという本末転倒な結果になりかねません。それによってマターマネジメントの取り組みが中途半端に終わる可能性もあります。

法務担当者にとって業務負担が重すぎない方法を目指すことが重要です。

受付体制の構築が自然にできることが理想

最適な契約審査の受付体制の構築には、依頼部門の体験を損なうことなく、法務担当者の負担を抑えながら実現することが重要です。

のためには、法務担当者が意識しないでも、日々の業務に取り組む中で体制が整っていく、という状態が理想です。

ーガルテックなどのシステムを活用することで、日々の案件に関する情報が自然と集約され、蓄積されていく状態が理想といえます。

さらに、昨今進化を遂げているAIを搭載したリーガルテックには、取り込まれた法務案件と類似する過去の法務案件を高精度でレコメンドし、担当者が情報を探す手間を省いてくれるものもあります。

また、案件を取り込んだ時点で、AIによって想定される法的論点やキーワードを抽出し、連携している外部の関連する法令情報やガイドライン等をレコメンドする機能を提供しているサービスもあります。

法務プラットフォーム「LegalOn Cloud」で最適な契約審査の受付体制を構築する

これまで説明したように、最適な契約審査の受付体制の構築には、システムの利用が有効です。

LegalOn Cloudは、AIテクノロジーを駆使し、法務業務を広範囲かつ総合的に支援する次世代のリーガルテックプラットフォームです。

契約審査の受付を始め、コントラクトマネジメントの機能も備えており、法務のナレッジマネジメントを実現。さらに、レビュー、サイン(電子契約)といった機能を自由にカスタマイズでき、自社だけのAI法務プラットフォームにカスタマイズすることができます。

ぜひチェックしてみてください。リーガルオンクラウドの製品資料ダウンロード用のバナー

NobishiroHômu編集部
執筆

NobishiroHômu編集部

 

AI法務プラットフォーム「LegalOn Cloud」を提供する株式会社LegalOn Technologiesの「NobishiroHômu-法務の可能性を広げるメディア-」を編集しています。

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