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企業の法務担当者が法務相談を受け付ける際の注意点・スムーズに対応するポイントを解説

企業の法務担当者が法務相談を受け付ける際の注意点・スムーズに対応するポイントを解説

企業内で発生する法的課題の解決には、専門知識を持つ法務担当者のアドバイスが不可欠です。では、企業が法務相談を受け付ける際、法務担当者はどのような点に注意すべきでしょうか。この記事では、法務相談をスムーズに進めるための注意点とポイントをわかりやすく解説します。企業の法務部門の方や、法務相談を担当することになった方はぜひ参考にしてください。

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<関連記事> 法務が抱える三つの課題と、AI法務プラットフォームが示す解決策


法務相談を受け付ける際に準備しておきたい4つのポイント

法務相談を受け付ける際には、以下のような重要なポイントがあります。

まず、法務部門への相談は、関連部署や担当者からのものであることが多いため、組織内の情報共有の体制を整えておく必要があることです。さらに、相談内容に応じて迅速かつ的確なアドバイスを提供するためには、それに対応するための事前の準備とナレッジベース(組織内の知識やノウハウなどのデータベース)のアップデートが重要です。

法務相談の内容や、外注の際のポイントを解説します。

ここでは、上記を踏まえて法務相談を受け付ける際に気を付けたい注意点を6つ詳しくご紹介します。

参考記事:法務とは?その役割と仕事内容・求められるスキルを徹底解説

組織内の情報共有体制確立

法務相談をスムーズに進めて、早くて正確な答えを出すためには、組織内での情報共有体制の充実が欠かせません。相談内容によっては、特定の法律問題だけでなく、企業の経営方針、財務状況、技術的背景など、他の部署の専門知識や情報が必要となるケースが多々あります。

そのため、法務部門だけでなく、経営層、財務部門、技術部門など、関連する全ての部署との間で円滑な情報共有とコミュニケーションのルートを確立することが重要です。

具体的な情報共有の方法としては、社内ポータルサイトやイントラネットを活用し、必要な情報をリアルタイムで共有するデジタルプラットフォームの構築などが挙げられます。

また、定期的な部門間会議やプロジェクトチームの設置を通じて、対面での情報共有の機会を設けることも有効です。さらに、クラウドベースのドキュメント共有ツールを利用することで、文書や契約書類などの資料を関連部署間で共有し、迅速なフィードバックや承認の流れを実現することができます。

のような体制を整えることで、法務相談において必要となる様々な情報へのアクセスが容易になり、それぞれの部署が持つ知識や情報を有効活用して、幅広く実用的な解決策を見つけられるようになります。組織内での情報共有と連携を強化することは、単に法務問題の解決に留まらず、企業全体としてのリスクマネジメント能力の向上にも寄与するのです。

スピーディーな対応のための準備

法務相談では、よりスピーディーな対応が非常に重要です。相談を受けた際にすぐに対応できるよう、事前によくある相談の内容やその解答、関連する法律や規則の概要を整理し、あらかじめFAQとして備えておくと便利です。

さらに、これらの情報をデジタルデータベースにまとめ、検索可能な形で整理しておき、必要な情報を素早く取り出せるようにすると、より効率的な対応が可能になります。

専門性の高い相談内容への対応

特定の法律問題や特定の業界に特有の問題は、専門的な知識が必要とされる場合があります。これらの専門性の高い相談に対応するためには、自社内の専門家だけでなく、外部の法律事務所や専門コンサルタントといった外部の専門家との外部顧問契約などの連携体制を事前に整えておくことが重要です。これにより、特定分野の専門家へスピーディーに相談し、専門的かつ実践的なアドバイスを得ることができます。

また、業界団体や専門家ネットワークとの関係構築も、必要な情報やサポートを得るための重要な手段です。

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相談内容の機密性の保持

法務相談においては、企業の重要な機密情報が含まれる場合が多く、これらの情報の取扱いには最大限の注意が必要です。相談を受ける際には、情報の機密性を保持するために、適切なセキュリティ対策を講じることが重要になります。

これには、機密保持契約契約(NDA=Non-Disclosure Agreement)の締結、社内VPNなどのセキュアな通信を通じた情報のやり取り、アクセス制御された情報保管システムの利用などが含まれます。

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また、社内での情報共有においても、関連するスタッフのみに限定し、不要な情報漏洩のリスクを最小限に抑えることが求められます。さらに、契約書チェックや法務相談のプロセスをスムーズに進めるためには、適切な進捗管理が欠かせません。AI契約審査プラットフォームを活用することで、進捗管理の不備による課題を軽減し、契約書チェックの抜け漏れを防ぐことができます​​。

法務相談をスムーズに進めるための2つのポイント

法務相談を受け付ける際は、前述した通り事前に準備しておきたいポイントがいくつかありました。ここでは、さらに法務相談をスムーズに進めるための2つのポイントについて触れていきます。

代表的なものとして、

  • 相談プロセスの明確化
  • 内容の事前整理

といった重要なポイントがあります。

これらのポイントを抑えることで、相談者が直面する問題に対して、法務担当者が迅速かつ的確な対応を行い、解決に向けて実質的なサポートが可能になります。以下で、さらにこれらの各ポイントを詳しく解説していきます。

相談受付のプロセスを明確にする

法務相談を円滑に進めるためには、まず最初の接点となる受付の手順やプロセスが非常に重要です。これは、相談者が迷わず、確実に相談内容を伝えてもらうようにするための第一歩です。

受付プロセスの具体的な手順には、

  • 相談を開始する前に相談者が準備すべき情報(例:契約書、関連メールのコピー、時系列に沿った事件の概要など)
  • 利用可能な相談チャンネル(例:メール、電話、オンラインフォーム、直接訪問など)
  • 相談から解決に至るまでの一連の流れを詳述したガイドラインを提供すること

考えられます。さらに、各段階で何が起こるか、どんな助けがもらえるかをはっきりさせることで、相談者が安心して、かつ、法務担当者を信頼して相談してくれるようになります。

相談内容の事前整理を促す

相談者自身による相談内容の事前整理は、法務担当者が的確なアドバイスを提供するための重要なステップです。これには、

  • 問題の発生背景
  • これまでに取った行動や対応
  • 問題に関連するドキュメントや証拠
  • 相談者が求める解決策や目標

いった、詳細な情報を整理してもらうことが大切になってきます。

談者に事前整理の重要性を伝え、整理の方法や必要な情報の種類について指南することで、相談時間を最大限に活用し、より効率的で質の高い対話を実現することができます。

らに、相談者が自ら情報を整理する過程で、問題の核心や自身の真のニーズに気づく機会にもなります。これにより、相談者と法務担当者との間でよりはっきりと建設的なコミュニケーションが可能となり、問題を解決するための大切な一歩を踏み出せます。

まとめ

企業の法務担当者が法務相談を受け付ける際には、相談内容の正確な把握、迅速かつ的確なアドバイスの提供、機密性の保持など、多くの注意点があります。これらのポイントを踏まえ、AI契約審査プラットフォームを活用することで、進捗管理の不備による課題を軽減し、契約書チェックの抜け漏れを防ぎつつ、法務相談の効率化と品質向上を実現できます。

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NobishiroHômu編集部

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